
LED照明は、電圧をかけると光を発するLEDを光源にした照明器具である。電球形の他に、蛍光灯から置き換えやすい直管型、照明器具に直接LEDチップを搭載した一体型など、さまざまな種類がある。従来の白熱電球や蛍光灯に比べて高価格だが、寿命が約4万時間と長いうえに、消費電力は白熱電球の約5分の1〜約7分の1、蛍光灯の約3分の2〜約2分の1になるという。
■節電対策強化でオフィスや店舗にLED照明を導入
3月に発生した東日本大震災と東京電力福島第一火力発電所事故の影響で、今年の夏は電力の供給能力が不足するため、東京電力や東北電力の管内では需給の逼迫が確実視されている。このため政府は、企業や一般家庭に対して、電力使用量を昨年比で15%削減することを求めている。
これに対して大手企業は、業界ごとの輪番操業、サマータイムの導入、夏季休暇の長期化などで夏場の節電を図るほか、オフィスや店舗にLED照明を導入することで節電対策を強化する方針だ。
たとえば、コンビニエンスストア大手のセブン−イレブン・ジャパンは、今年夏までに東京電力管内の約5000店舗、2012年2月末までに全国の店舗で、店内照明や店頭誘導看板をLED照明に切り替える。ローソンは、今年夏までに関東の約3000店舗、2012年2月末までに全国の約1万店舗にLED照明を導入する。LED照明の導入で電力コストを削減できるメリットもある。
【LED照明関連銘柄特集】節電対策で「LED照明」が本格普及期入り
(1)=節電対策の本命!LED照明の需要が急拡大
(2)=民主党は節電ポイント制度の創設を柱とする提言をまとめる
(3)=主要各社は拡販戦略でLED照明事業拡大へ
(4)=LED素材関連分野は市場拡大に向けた動きが活発化
(5)=LED照明に続く次世代の省エネルギー型照明も注目
>>参考:主なLED関連銘柄一覧
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