【株式市場フラッシュ:5月9日〜13日の週】
■週後半は市場の地合いが急速に悪化
5月9日〜13日の週の日本の株式市場は、日経平均株価(225種)、TOPIXともに4週ぶりに反落した。
商品先物市場の急落や、欧州の財政不安問題再燃などで、世界的にリスク回避の動きが優勢となる中、11年3月期決算発表のピークを迎えて、好業績銘柄が個別物色されたが、週前半は全体として様子見ムードが強い展開だった。10日の午後には、トヨタ自動車が11月〜12月としていた生産正常化時期を2〜3カ月前倒しするとの報道が伝わり、市場のムードが好転した。しかし積極的に上値を追う動きは見られなかった。
週後半には、米国株式市場の下落、東京電力福島第一原子力発電所1号機の核燃料メルトダウン(炉心溶融)、東京電力に対する金融機関の債権放棄に関連する要人発言などが嫌気されて、市場の地合いが急速に悪化した。
日経平均株価の終値ベースでの前日比騰落状況を確認しておこう。週初の9日は前日(6日)比64円82銭安と続落、10日は前日比24円38銭高と3営業日ぶりに反発、11日は前日比45円50銭高と続伸、12日は前日比147円61銭安と大幅に反落、週末の13日は前日比67円88銭安と続落した。日中の値幅は9日が121円14銭、10日が97円20銭、11日が86円37銭、12日が120円06銭、13日が198円52銭だった。
日経平均株価の週末13日の終値は9648円77銭で、前週末(6日)の終値に比べて210円43銭(2.13%)下落した。取引時間中ベースの週間高値は11日の9929円04銭、週間安値は13日の9552円93銭、1週間の取引時間中の値幅は376円11銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末13日の終値は839.94となり、前週末(6日)の終値に比べて16.56ポイント(1.93%)下落した。取引時間中ベースの週間高値は11日の864.19、週間安値は13日の833.19だった。また13日のNT倍率は11.49倍となり、前週末6日の11.51倍に対して0.02ポイント低下した。
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2011年05月14日