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2011年05月15日

【外国為替市場展望:ドル・円相場】世界的なリスク回避の動きが焦点

【外国為替市場フューチャー:5月16日〜20日】

■米国株式・商品先物市場の下落、報復テロの警戒感など材料視

 来週(5月16日〜20日)の外国為替市場で、ドル・円相場は、基本的には米国の緩和的金融政策の長期化観測でドルが売られやすい状況だが、EUの財政不安問題再燃や、商品先物市場の下落懸念などで、世界的なリスク回避の動きに注意が必要だろう。

 前週(5月9日〜13日)は、米4月雇用統計という重要イベントを通過して手掛かり材料難となり、概ね1ドル=80円台前半〜81円台前半の小幅レンジでモミ合う展開だった。

 米国の金融政策については、景気回復が緩慢なため早期利上げの可能性は低く、緩和的な金融政策が長期化するとの観測が優勢になっている。一方の日本も、震災復興に向けて超低金利が継続する見込みである。このため、当面のドル・円相場は、どちらか一方向に傾きにくい状況だろう。そして、米国株式市場や商品先物市場の下落、報復テロへの警戒感などを材料視して、リスク回避の動きが強まるかどうかが、当面の焦点だろう。

 また、ECB(欧州中央銀行)の継続的追加利上げ観測の後退や、ギリシャの債務再編問題などでユーロが売られやすい状況であることも、ドル・円相場でのドル売り・円買いにつながる可能性も考えられる。ドル安・円高圧力が一段と強まった場合には、G7による協調円売り介入が焦点となるだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:02 | 市況・概況