住宅用太陽光発電システム市場の推移を見ると、政府導入助成制度が始まった1994年度から拡大基調となり、2005年度には市場規模が1784億円まで成長した。2006年度と2007年度は、政府導入助成制度の廃止や太陽電池パネルの品不足などの影響により市場が縮小した。しかし2008年度には、政府導入助成制度が再開されて3年度ぶりにプラス成長に転じた。さらに2009年度には、政府導入助成制度の継続に加えて、2009年11月からスタートした太陽光余剰電力買い取り制度が追い風となり、再び拡大基調となっている。
太陽光発電協会(JPEA)が5月20日に発表した「太陽電池セル・モジュール出荷統計」によると、2010年度の出荷量は、国内出荷が2009年度比70.6%増の106万2914KW(キロワット)(うち国内生産出荷が同62.0%増の89万5212KW、輸入後出荷が同138.2%増の16万7702KW)、輸出が同41.2%増の147万5900KW、合計の総出荷が同52.2%増の253万8814KWだった。国内出荷に占める海外製品(輸入後出荷)の割合は15.8%となり、2009年度に比べて4.5ポイント上昇した。
販売価格は2009年度の1KW当たり60万円台前半に対して、2010年度は1KW当たり50万円台後半に下落した。中国など海外メーカーが国内市場へ本格参入し、価格競争が激化した。また、輸出のうち6割強を占める欧州向けは、ドイツで2011年から電力買い取り価格が引き下げられるため、出荷量が伸び悩んだ。
品種別では、結晶系が同47.4%増の215万2738KW(うちSi単結晶型が同32.8%増の83万2271KW、Si多結晶型が同58.4%増の132万467KW)、Si薄膜型が同86.9%増の30万9020KW、その他が同79.0%増の7万7056KWだった。
国内出荷の用途別内訳は、民生用(電卓など)が同23.4%減の802KW、電力応用(街灯など)が同25.4%減の2966KW、個人住宅用が同58.6%増の86万2223KW、公共・産業・その他(事務所、工場、庁舎、病院など)が同164.7%増の19万6923KWとなった。構成比でみると、一般電力用(住宅用と公共・産業・その他の合計で同71.4%増の105万9146KW)が全体の99.7%を占めている。
なお、2010年度の国内出荷量(106万2914KW)における太陽光発電システムの国内市場規模(工事費を含む)は、太陽光発電協会統計部推定で同69.2%増の約6600億円としている。
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