また、大手住宅メーカー8社が供給する新築戸建て住宅における太陽光発電システム搭載率は、2008年度の15%から2009年度には39%に急上昇したとしている。2009年11月にスタートした太陽光余剰電力買い取り制度も追い風となり、住宅用が市場拡大を牽引する構図である。
太陽光発電普及拡大センターによると、国が実施する住宅用太陽光発電設備導入支援対策費補助金の申込受付件数は、2008年度(受付期間2009年1月13日〜3月31日、総申請受理件数、確定値)が2万1762件だったが、2009年度(速報値ベース)には14万4601件、2010年度(速報値ベース)には19万5348件と増加した。そして2011年度(申込期間2011年4月12日〜12月22日)は、補助金額が引き下げられたが、4月が9550件、5月が2万971件、6月が2万3036件、7月(10日現在)が6582件、累計で6万139件と、過去最高を更新する勢いで推移している。
住宅用太陽光発電システムは、太陽の光エネルギーを受けて太陽電池が発電した直流電力を、パワーコンディショナで電力会社と同じ交流電力に変換し、家庭内に電気を供給する仕組みである。一般的な系統連係方式(自家用発電設備を電力会社の配電線に接続して運用する方式)であれば、発電電力が消費電力を上回った場合は、電力会社に送電(逆潮流)して買い取ってもらうことができる。逆に曇りや雨の日、夜間など、発電電力が不足するときは電力会社の電気を使う。
2009年11月にスタートした太陽光余剰電力買い取り制度は、太陽光で発電した電力が自宅で消費する量を上回った場合、その上回る分の電力を10年間、電力会社に売ることができる制度である。買い取り価格については、太陽光発電パネルの普及状況やパネル価格の動向を見ながら、毎年見直しを行なっていくが、買い取り初年度の価格で10年間買い取りを行なう。個人にとって導入費用は高額だが、導入補助金と余剰電力買い取り制度を合わせて活用すると、初期投資の回収期間が10年程度に短縮されることに加えて、電力不足や節電に対応した自主電源の確保という点でも、太陽光発電システムの魅力が高まり、導入する家庭が増えたとされている。
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