【手掛かり材料難で方向感がなく超閑散取引で動意に乏しい1日】
■日経平均株価、TOPIXともに反落
27日は、日経平均株価(225種)が前日比38円78銭(0.46%)安の8440円56銭、TOPIXが前日比2.19ポイント(0.30%)安の724.25となり、いずれも反落した。前日の欧米株式市場が休場だったため、手掛かり材料難で方向感がなく、超閑散取引で動意に乏しい1日だった。日経平均株価の日中値幅は僅か29円73銭にとどまった。東証1部市場の売買代金は4605億円と今年最低水準に減少し、11営業日連続で1兆円を割り込んだ。
前日の欧米株式市場が休場だったため手掛かり材料難の中、日経平均株価は前日比36円34銭安と売り先行でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き360万株の買い越しだったが、慎重なスタートとなった。寄り付き後も薄商いで方向感がなく、日経平均株価は8400円台半ばの狭いレンジでモミ合う展開となった。
そして午後に入っても流れは変わらず、今晩の欧米株式市場の動向を見極めたいとして見送りムードが続いた。手掛かり材料難で動意に乏しく、狭いレンジでのモミ合い展開だった。アジアの株式市場が総じて軟調だったことも弱材料視された。
東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄558(全体の33%)、値下がり銘柄886(全体の53%)だった。セクター別には景気敏感関連を中心に総じて軟調だった。一方では、復興需要期待のゼネコンが堅調だった。売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のグリー(3632)、2位のディー・エヌ・エー(2432)、8位のキヤノン(7751)は上昇した。11位の津田駒工業(6217)は業績見通し上方修正が好感されて大幅上昇した。一方で3位のソフトバンク(9984)、4位のソニー(6758)、5位の東京電力(9501)、6位のトヨタ自動車(7203)、7位の三井物産(8031)、10位の三井住友FG(8316)は下落した。
国内要因に買い手掛かり材料がなく、欧米株式市場の動向次第の状況に変化はない。
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2011年12月27日