株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2012年01月02日

【SNS関連・銘柄診断】ミクシィは収益構造の転換進めば反発余地は大きい

■【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向

【SNS関連・銘柄診断】 ミクシィ<2121>(東マ)は、11月2日に12年3月期業績見通しの下方修正を発表した。従来の増益見通しから一転して減益見通しとなった。課金収入は増加基調だが、依存度の高い従来型携帯電話向け広告関連収入が想定以上に伸び悩む模様である。

 このため、事業環境の変化に対応して、従来型携帯電話向け広告関連収入中心のビジネスモデルから、スマートフォンやソーシャルゲームに対応した課金収入中心のビジネスモデルへという、収益構造の転換に向けた事業戦略を加速させる方針を打ち出している。

 8月には、米フェイスブックが提供するマーケティングツール「フェイスブックページ」に対抗して、企業でも自由に使えるマーケティングツール「mixi(ミクシィ)ページ」の提供を開始した。また11月中旬には、モバイル版「mixiアプリ」からゲーム系アプリを切り出して「mixiゲーム」の提供を開始した。ソーシャルゲームのラインナップ充実も加速させている。

 さらに11月末にはツイッター日本法人と、さまざまなジャンルのサービス・アプリケーションを連携して提供していくと発表した。13年3月期以降には、こうした戦略の成果で収益拡大基調への回帰が期待されるだろう。

 株価は11年初めには40万円台だったが、上値下値を切り下げる展開となり、11月2日には年初来安値21.4万円とほぼ半値水準まで下落した。従来型携帯電話向け広告関連収入への依存度が高い収益構造だったため、スマートフォンやソーシャルゲームへの対応が遅れたとして、成長力の鈍化が懸念された。11月2日に12年3月期業績見通しの下方修正を発表したことで、一旦は悪材料出尽くし感で反発したが、その後も安値圏でのモミ合い展開が続いている。

 予想PERで見れば依然として割安感のない水準であり、チャート面で見れば13週移動平均線が上値抵抗線の形となっている。当面は11月2日に付けた年初来安値を維持できるかどうかもポイントだろう。しかし四半期ベースでの課金収入の拡大など、収益構造の転換が順調に進んでいることが確認できれば、反発余地は大きいだろう。

・【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向〜スマートフォン対応にシフト

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:09 | 株価診断