吉野家ホールディングス<9861>(東1)は12日、500円安の10万6500円まで下げて、400安の10万6600円と続落した。11日大引け後に今2月期第3四半期(3Q)決算を発表、続伸したものの、経常利益は、期初予想の2月通期業績対比で低利益進捗率、純利益は高利益進捗率を示すなどマチマチとなったことなども響き、利益確定売りが増勢となった。
3Q業績は、前年同期比6%減収、7%経常増益となり、経常利益の利益進捗率は、61%と目安の75%を下回った一方、純利益は、10億8200万円(前年同期は500万円の黒字)と高変化し、通期予想純利益を8200万円上回った。
国内では吉野家を31店舗新規出店するとともに、不採算店16店舗を閉鎖し、相次いで新メニューを投入し値引きセールも実施、海外でも米国、中国などで55店舗を新規出店、低迷が続いた連結子会社の業績が回復したことなどが要因となった。
2月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、10億円(前期比2.6倍)と大幅続伸を見込んでいる。
株価は、昨年10月の今期第2四半期累計業績の上方修正で10万円台に乗せ、昨年12月の新メニュー「豚丼」投入でやや上ぶれた。投資採算的には割高だが、売り長で逆日歩のつく信用好需給も底流しており、強弱感の綱引きが続こう。
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2012年01月12日