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2012年01月22日

【総合スーパー・大手コンビニの銘柄診断】ユニーは5年間で300店舗の展開を目指す

【特集】「小売(総合スーパー・大手コンビニ)」銘柄

総合小売業のチェーンストア「アピタ・ピアゴ」等を展開するユニー 総合小売業のチェーンストア「アピタ・ピアゴ」等を展開するユニー<8270>(東1)の11年3〜11月期連結業績は、営業収益が前年同期比3%減の7971億円、営業利益が同28%増の316億円、経常利益が同35%増の303億円、純利益が同18%減の40億円だった。

 資産除去債務会計基準適用や震災関連などで、特別損失を161億円計上したため純利益は減益だったが、営業増益、経常増益だった。コンビニエンスストア事業の好調が牽引した。総合小売業は、売上総利益率向上や販管費抑制などの施策が寄与して、営業損益が改善した。

 主要事業の営業損益(連結消去前)を見ると、総合小売業は同46億円増加の102億円、コンビニエンスストアは同31億円増加の186億円、金融は同横ばいの24億円だった。専門店は同7億円減少して0.8億円の赤字となった。

 3〜11月累計の既存店売上高は総合小売業のユニーが前年比98.2%、ユニー香港(現地通貨ベース)が同119.0%、コンビニエンスストアのサークルKサンクス(3337)が同104.0%だった。

 12年2月期通期の連結業績予想については、3Q累計決算発表時点では従来予想を据え置いたが、1月19日に上方修正を発表した。修正後の予想は、営業収益が前期比3%減の1兆800億円、営業利益は同20%増の420億円、経常利益は同24%増の400億円、純利益は同32%増の80億円で、予想EPS(1株利益)は40円50銭としている。また年間配当については1月17日に、従来予想の18円から19円に増額修正を発表している。

 ユニーでのテナント収入の増加、販管費の減少、減損損失の減少、サークルKサンクスの増額修正などにより、営業利益を従来予想の387億円から今回の420億円、経常利益を367億円から400億円、純利益を48億円から80億円に増額修正した。

 また1月19日には、サークルKサンクスとの合弁で生鮮コンビニを展開する「99イチバ」を完全子会社化して、首都圏の狭商圏対応の小型スーパーマーケットを展開することを発表した。東京都、神奈川県を中心にドミナント出店し、5年間で300店舗の展開を目指している。

 株価の動きを見ると、東日本大震災後に一旦は800円近辺まで上昇する場面もあったが、11年1月の東日本大震災前の昨年来高値862円に届かず、概ね650円〜750円のレンジでモミ合う展開となっている。また26週移動平均線が戻りを圧迫する形で、徐々に上値を切り下げている。

 足元の株価水準を指標面で見ると、12年2月期ベースの予想連結PER(上方修正後EPSで算出)は17〜18倍近辺、予想配当利回りは2%台後半、実績PBRは1倍割れ水準である。予想連結PERは割安とは言えない水準であり、物色シフトなどで戻りが重くなる可能性には注意しておきたいが、下値では2月末の配当権利取りを狙った買いが入る可能性があるだろう。需給面で見れば、信用倍率は0.2倍台である。

【特集】
・「小売(総合スーパー・大手コンビニ)関連」業績は好調で株価は堅調

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:56 | 株価診断