株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

株式投資情報動画配信 日本インタビュ新聞社 - You Tube

2012年03月06日

【株式市場を検証】やや円高方向とアジアの主要株式市場下落を弱材料視

【日経平均株価、TOPIXともに続落、利益確定売り優勢】

■26営業日連続で1兆円を上回る

 6日は、日経平均株価が前日比60円96銭(0.63%)安の9637円63銭となり続落した。TOPIXは前日比5.51ポイント(0.66%)安の827.35となり続落した。為替がやや円高方向に傾いたことやアジアの主要株式市場が下落したことを弱材料視して、主力株に対して利益確定売りが広がった。

 日経平均株価の日中値幅は130円05銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆4142億円となり、前日の1兆1341億円に比べて増加し、26営業日連続で1兆円を上回った。

 前日5日の米国株式市場で主要株価指数は下落した。ダウ工業株30種平均株価は前日比14ドル76セント(0.11%)安の1万2962ドル81セントと小幅続落した。中国が12年のGDP成長率目標を前年比7.5%に設定して昨年までの8%前後から引き下げたことや、ユーロ圏2月サービス部門PMI(購買担当者景気指数)改定値が48.8となり1月改定値の49.4に比べて悪化して市場予想も下回ったことなどを受けて、利益確定売りが優勢だった。ただし下値も限定的で、取引終了にかけて下落幅を縮小した。

 S&P500株価指数は前日比0.39%安と続落、ナスダック総合株価指数は前日比0.86%安と続落した。米1月製造業新規受注は前月比1.0%減少となり、12月改定値の同1.4%増加に比べて悪化したが市場予想を上回った。米2月ISM非製造業景況指数は57.3となり、1月の56.8に比べて改善し市場予想も上回った。

 この流れに対して、日経平均株価は前日比6円02銭高と小幅に買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き430万株の買い越し観測だった。日経平均株価は、午前の序盤は前日比小高い水準でモミ合う展開だったが、中盤になると株価指数先物取引が主導する形で、前日比マイナス圏に転じた。為替が朝方に比べてやや円高方向に傾いたことなどが弱材料視された。

 午後に入ると、株価指数先物取引が主導する形で、日経平均株価は一段と下落幅を広げる展開となり、前日比95円75銭安の9602円84銭まで下落する場面があった。為替が朝方に比べてやや円高方向に傾いたことや、アジアの主要株式市場が軟調だったことが弱材料視され、輸出関連、中国関連、半導体関連、景気敏感関連などの主力株を中心に利益確定売りが広がった。ただし下値では買いが入り、取引終了にかけて下落幅をやや縮小した。

 東証1部市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄657(全体の39%)、値下がり銘柄860(全体の51%)だった。セクター別には、鉄鋼、非鉄金属、機械、自動車、電機・精密、総合商社、銀行、証券、海運など、輸出関連や景気敏感関連を中心に、主力株が総じて利益確定売りに押された。一方で、全般軟調な中で、橋梁や道路など首都高大規模改修関連の低位材料株に物色が向かった。

 東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位の野村ホールディングス(8604)、2位の三菱UFJFG(8306)、4位のトヨタ自動車(7203)、5位の日立製作所(6501)、6位の三菱商事(8058)、7位のホンダ(7267)、8位のソフトバンク(9984)、9位の三井住友FG(8316)、10位のファナック(6954)、11位の伊藤忠商事(8001)、13位の東芝(6502)、14位のコマツ(6301)、15位の三井物産(8031)、18位のキヤノン(7751)、19位の日産自動車(7201)、20位の日本たばこ産業(JT)(2914)など、主力株が総じて下落した。

 一方で、3位のマツダ(7261)、12位のディー・エヌ・エー(2432)、16位のKDDI(9433)、17位のグリー(3632)が上昇した。

 日経平均株価、TOPIXともに続落した。為替の円安進行に一服感が強まったうえに、中国のGDP成長率目標引き下げが警戒感につながり、輸出関連や景気敏感関連を中心として利益確定売りが広がった。週末9日に米2月雇用統計など重要イベントを控えて動きにくい状況であり、株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)算出に向けて思惑的な動きもあるだろう。

 ただし、利益確定売り一巡を待って押し目買いに動きたい投資家も多い模様であり、下値は限定的だろう。

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:00 | 市況・概況