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2012年03月09日

【株式市場を検証】日経平均は取引時間中としては昨年8月1日以来の1万円大台回復

【日経平均株価、TOPIXともに大幅続伸】

■ギリシャ問題不安後退や円安を好感

 9日の主要株価指数は大幅上昇した。日経平均株価は前日比160円78銭(1.65%)高の9929円74銭、TOPIXは前日比12.55ポイント(1.50%)高の848.71となり、いずれも大幅続伸した。ギリシャの債務交換問題での不安が後退したことに加えて、前日の欧米株式市場が上昇したこと、為替が円安方向に傾いたこと、アジアの主要株式市場が堅調だったことを受けて、指数寄与度の高い主力大型株が牽引する展開だった。日経平均株価は取引時間中としては昨年8月1日以来となる1万円大台を回復する場面があった。

 日経平均株価の日中値幅は154円44銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で2兆4018億円となり、前日の1兆2704億円に比べて大幅に増加した。メジャーSQ(特別清算指数)算出日のため膨らみ、29営業日連続で1兆円を上回った。

 前日8日の米国株式市場で主要株価指数は上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比70ドル61セント(0.55%)高の1万2907ドル94セントと続伸した。ギリシャの民間債権者の債務交換プログラムが成立する可能性が高まったことを好感した。米新規失業保険申請件数が市場予想以上に悪化したが反応は限定的だった。S&P500株価指数は前日比0.98%高と続伸、ナスダック総合株価指数は前日比1.18%高と続伸した。米新規失業保険申請件数は36.2万件となり、前週改定値の35.4万件に比べて0.8万件増加して市場予想以上に悪化した。

 こうした流れを受けて、日経平均株価は前日比142円11銭高と大幅に買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き470万株の買い越し観測だった。前日の海外市場で為替が1ドル=81円50銭〜60銭近辺、1ユーロ=108円20銭〜30銭近辺と円安方向に振れたことも好感した。日経平均株価先物・オプション3月物SQ値は9946円46銭だった。

 日経平均株価は寄り付きで9900円台を回復したが、買い一巡後はやや伸び悩み9800円台後半でモミ合う展開となった。しかし午前の終盤になると再び上昇幅を広げて9900円台に乗せた。中国2月消費者物価指数は前年同月比3.2%上昇となり、1月の同4.5%上昇に比べて大幅に低下して市場予想も下回った。中国のインフレ率低下で金融緩和期待が高まったことも支援材料となった。

 午後に入ると、日経平均株価は一段と上昇幅を広げる展開となった。SQ値を突破したことで弾みがつき、一時は前日比238円66銭高の10007円62銭まで上昇し、取引時間中としては昨年8月1日(10040円13銭)以来となる1万円大台を回復する場面があった。為替が朝方よりやや円安方向に傾いたことや、アジアの主要株式市場が堅調だったことも支援材料だった。ただし取引終了にかけては、利益確定売りなどで上昇幅をやや縮小した。

 なお終値ベースで見ると、日経平均株価は昨年8月1日(9965円01銭)以来の水準、TOPIXは昨年8月1日(851.70)以来の水準だった。

 東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1244(全体の74%)、値下がり銘柄328(全体の20%)だった。セクター別には、ほぼ全業種が上昇した中で、鉄鋼、非鉄金属、自動車、証券、保険、海運などの上昇が目立った。指数寄与度の高い値がさ株など、主力大型株が総じて上昇した。一方で鉱業は下落した。また橋梁関連など低位材料株への物色は一服した。

 東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のファナック(6954)、2位のトヨタ自動車(7203)、3位のファーストリテイリング(9983)、4位の三菱UFJFG(8306)、5位のホンダ(7267)、6位のみずほFG(8411)、7位のソフトバンク(9984)、8位の三井住友FG(8316)、10位のキヤノン(7751)、11位のソニー(6758)、12位の京セラ(6971)、13位の野村ホールディングス(8604)、14位のコマツ(6301)、15位の三菱商事(8058)、16位のシャープ(6753)、17位のKDDI(9433)、18位の武田薬品(4502)、19位の日産自動車(7201)、20位の信越化学(4063)などが上昇した。指数寄与度の大きい値がさ株の上昇が目立った。

 一方で、9位のダイキン工業(6367)、21位のグリー(3632)が下落した。

 日経平均株価、TOPIXともに大幅続伸したが、昨日と今日の2営業日合計で、日経平均株価は353円68銭(3.70%)、TOPIXは26.00ポイント(3.16%)の上昇となり、主要株価指数の上昇率がやや高すぎるとの印象は否めない。

 株価指数への寄与度の高い値がさ株や主力大型株の大幅上昇で、主要株価指数が先行しているという印象が強いうえに、日経平均株価が一時1万円大台に乗せたことで、目先の目標達成感が強まる可能性もあるだろう。

 先高期待は強いが、今晩の米2月雇用統計でポジティブ・サプライズがなければ、来週の株式市場は様子見ムードを強める可能性もあるだろう。為替動向にも注意が必要だろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:30 | 市況・概況