受注残高の内訳は、分野別には化学肥料604億円、石油化学352億円、石油精製141億円、エネルギー関連731億円、一般製造設備304億円、IT35億円、その他552億円となっている。そして地域別には国内282億円、東南アジア881億円、西南アジア・中東・アフリカ333億円、ロシア・中央アジア85億円、中南米918億円、中国197億円、その他23億円となっている。
主要な手持ち案件としては、アゼルバイジャン向けガス火力複合発電所、ベネズエラ向け肥料(尿素)製造設備、ブラジル・コンペルジェ石油化学コンビナート内ユーティリティ設備(約1800億円)、ブラジル向けFPSO(浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備)用原油処理設備などがある。
12年3月期通期の受注高目標を2800億円とし、12年1月と4月にブラジル向けFPSO用原油処理設備、3月にはエジプト向けエチレンプラント(約6億ドル)を受注している。
なお12年3月期の決算発表は5月15日の予定である。
株価の動きを見ると、年初の300円割れ水準から反発して上昇トレンドとなり、3月28日には年初来高値となる408円まで上昇した。その後は反落して概ね350円〜380円近辺でモミ合う展開となっている。相場全体の軟調な地合いも影響してやや調整局面のようだ。
しかし週足ベースで見ると足元は、13週移動平均線近辺でモミ合う展開である。需給面では信用買い残が高水準とは言えず、信用買い残の売り圧力も小さいと考えられるため、13週移動平均線がサポートラインになれば、上昇トレンドを維持して高値を試す可能性が高いだろう。
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