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2012年07月05日

【株式市場検証】重要イベント接近して一段と様子見ムード

【日経平均株価、TOPIXともに小幅反落】

■東証1部市場の売買代金は4営業日連続で1兆円を下回る

 5日は小幅に下落した。日経平均株価は前日比24円37銭(0.27%)安の9079円80銭、TOPIXは前日比2.33ポイント(0.30%)安の776.37となり、いずれも3営業日ぶりに小幅反落した。重要イベントが接近して一段と様子見ムードを強めた。

 日経平均株価の日中値幅は61円53銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で8356億円となり、前日の9100億円に比べて減少し4営業日連続で1兆円を下回った。

 前日4日の米国株式市場は休場だった。欧州株式市場はECB理事会を控えて様子見ムードを強め、概ね小幅に下落した。

 この流れを受けて日経平均株価は前日比25円71銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き560万株の買い越し観測だった。

 寄り付き後の日経平均株価は小安い水準でモミ合ったが、午前の中盤になると為替が円安方向に傾いたことを好感して、前日比プラス圏に転じる場面もあった。しかし積極的に上値を追う動きは見られず、失速して再びマイナス圏に転じて午前の取引を終了した。中国株式市場がやや軟調だったことも弱材料視だった。

 午後に入ると日経平均株価は下落幅をやや広げる場面があった。為替が午前とは逆にやや円高方向に傾いたことが弱材料視された。その後も概ねこの日の安値圏でモミ合う展開が続いた。重要イベントを控えて様子見ムードが強く、薄商いの中で膠着感を強めた。

 東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄565(全体の34%)、値下がり銘柄965(全体の58%)だった。全体として方向感に欠ける展開となったが、セクター別には空運の上昇が目立った。またガラス・土石製品、機械、精密、小売、銀行、倉庫・運輸などが上昇した。一方で不動産の下落が目立った。また鉱業、建設、食品、繊維、パルプ・紙、医薬品、石油・石炭製品、ゴム製品、金属製品、卸売、証券、保険、陸運、情報・通信、電力・ガスなどが下落した。

 東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、8位のアタカ大機(1978)の大幅上昇が目立った。また2位の三菱UFJFG(8306)、3位のコマツ(6301)、5位の三井住友FG(8316)、6位のファナック(6954)、7位のトヨタ自動車(7203)、10位のTDK(6762)、11位のKDDI(9433)、13位の全日本空輸(9202)、14位のセブン&アイ・ホールディングス(3382)、20位の東芝(6502)が上昇した。

 一方で1位のソフトバンク(9984)、4位の日立製作所(6501)、7位の日産自動車(7201)、12位の日産東京販売ホールディングス(8291)、15位の三菱商事(8058)、16位のパナソニック(6752)、17位のホンダ(7267)、18位の野村ホールディングス(8604)が下落した。

 今晩のECB理事会、明晩の米6月雇用統計という重要イベントが接近して一段と様子見ムードを強めた。午前の中盤には、為替が一時1ドル=80円台を付けたこともあり、この動きに合わせて一時は前日比プラス圏に転じる場面もあったが、午後は売り買いともに積極的な動きは見られず、方向感に乏しく小幅レンジでモミ合う展開だった。

 今晩のECB理事会での決定内容と、その後の外国為替市場、および米国株式市場の反応次第だが、明晩の米6月雇用統計も控えているだけに、明日も大きな動きは期待しにくいだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:03 | 市況・概況