クレディセゾン<8253>(東1)は29日、29円高の1902円と3日続伸し、8月21日につけた年初来高値1897円を更新している。主力ハイテク株が膠着感を強める相場環境下、ディフェンシブ株シフトが強まっているが、同社の今3月期純利益のV字回復予想、今期第1四半期(1Q)の高利益進捗率業績を見直し内需割安株買いが再燃しており、信用取組が売り長で逆日歩のつく好需給もサポート材料視されている。
同社の前期純利益は、不動産子会社の事業再編に関連して625億6100万円の特別損失を計上して94億5300万円(前々期比26%減)と連続減益率を悪化させた。本業は、高稼働・高単価の「セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」の会員募集が好調でカード会員数が増加、ショッピング取扱高も伸びており、今期純利益は、特別損失一巡で290億円(前期比3.0倍)とV字回復が予想されている。
この立ち上がりの1Q業績も、経常利益が156億円(前年同期比21%増)、純利益が107億3100万円(同8%増)と順調に推移、期初予想の第2四半期累計業績に対して66〜82%の利益進捗率と目安の50%を上回った。
株価は、1Q好決算をテコに年初来高値まで買い進まれ高値もみ合いが続いたが、PERは11倍台、PBRは1倍弱と割安である。なお上値評価が続こう。
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2012年08月29日