中堅ゼネコンの大和小田急建設<1834>(東1)は、マンションや鉄道高架の耐震化工事も追い風となり、今期は大幅営業増益の見通しである。親会社の大和ハウス工業<1925>(東1)が買収を発表した準大手ゼネコンのフジタとの連携で、受注拡大に弾みがつく可能性もあるだろう。今期(13年3月期)第1四半期(4〜6月期)の連結業績は、売上高が前年同期比28.8%増の126億06百万円、営業利益が6億90百万円の赤字(前年同期は7億84百万円の赤字)、経常利益が6億91百万円の赤字(同8億06百万円の赤字)、純利益が4億68百万円の赤字(同5億11百万円の赤字)だった。建築工事の順調な進捗で大幅増収となり営業損益も改善した。受注高は同20.9%増の86億22百万円と好調だった。
通期については前回(5月9日公表)の会社予想を据え置き、売上高が前期比2.8%増の640億円、営業利益が同2.8倍の7億80百万円、経常利益が同2.9倍の6億80百万円、純利益が同13.8%増の3億60百万円としている。大和ハウス工業や小田急電鉄<9007>(東1)の案件を中心として、受注高が同28.0%増の690億円と大幅に増加する計画だ。大和ハウス工業との建設資材共同調達などコスト削減効果も寄与する模様だ。完成工事売上が第4四半期(1〜3月)に集中するため、第1四半期の営業赤字は特にネガティブ材料とならないだろう。配当も年間5円(期末一括5円)の予想を据え置いた。
株価の動きを見ると、安値圏の170円〜180円近辺でのモミ合い展開だったが、4日には一時156円まで下落して年初来安値を更新する場面があった。特に悪材料は見当たらないだけに、市場全体の地合いの影響を受けた形だろう。4日の終値165円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円58銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回りは3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS521円84銭で算出)は0.3倍台となる。
週足チャートで見ると、13週移動平均線に押し戻される形で上値を切り下げる展開となった。当面は170円近辺の下値支持線の維持がポイントになるが、指標面には割安感も台頭し始めているだけに、ほぼ底値圏だろう。今期の好業績見通しも考慮すれば、一旦は反発の可能性が高いだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
>>大和小田急建設のMedia−IR企業情報
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


































