
実際、前2012年3月期は営業利益12億1400万円と、前々期比2.6倍の大幅増益を確保した。今2013年3月期についても営業利益18億円、前期比48.2%増の見通しでスタートした。十分過ぎるほどの好業績なのだが、前期の実績を踏まえ市場の期待値が大きく先行していたことで、ひとまず利益確定の売りを誘発する結果になってしまった。
そして、ビジネスホン・OA機器販売等のコア事業が好調に推移していることに加え、LED照明「L−eeDo(エルイード)」のレンタル販売が好調に推移していることから、3月期の第1四半期は営業利益7億6200万円と、前年同期の1億900万円から急増。つれて通期の営業利益も従来の18億円から22億円(前期12億1400万円)へ増額された。ただ、これは中間決算の増額分4億円をそのまま上乗せしたもの。
慎重な増額との評価が高まるにつれ株価も浮上感を強めてきたが、ここへきての動意は増額をより積極的に評価する流れに変わってきたと言える。2012年3月期の有価証券報告書の提出が遅れたとして6月27日付けで監理銘柄に指定されていたが、7月30日に報告書を提出、7月31日付けで管理銘柄の指定が解除されたことも見直しの一つの要因になる。(株式評論家・隆盛)
>>エフティコミュニケーションズのMedia−IR企業情報
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!