
前2012年3月期こそ営業利益45億6800万円と前々期比38%の増益を達成したが、今2013年3月期については営業利益46億円、前期比0.7%増の微増益見通しが明らかになり、失望感が強まったことが下げの背景。売上高の増加による増益要因はあるが、研究開発投資をはじめ、アジア地域への事業展開に伴う先行投資、コンシューマーヘルスケア製品群の広告宣伝投資等による費用増が利益を圧迫する。
ただ、どれもが先では収益アップに結びつく要因である。第1四半期の実績を受け会社側は9月中間決算について、営業利益を従来の15億円から18億円(前年同期26億8800万円)へ上方修正した。通期の見通しは据え置かれており、順番として次は通期修正への期待感が株価を刺激する流れだろう。7月以来の中段もみ合いで株価も煮詰まり感が強まってきた。(株式評論家・隆盛)
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