■前8月期は純利益が過去最高を更新
ファーストリテイリング<9983>(東1)は11日の大引け後、2012年8月期の連結決算を発表。売上高は前期比13.2%増の9286.69億円となり、営業利益は同8.7%増の1264.50億円、純利益は同31.8%増の716.54億円となり、純利益は2期ぶりに過去最高を更新した。
発表によると、欧州の債務危機による世界経済の下ぶれリスク、円高による国内景気の減速懸念、中国におけるアパレル製造コスト上昇など、厳しい状況が続いている中で、主に、海外「ユニクロ」事業、およびグローバルブランド事業が大幅な増収増益になったことが業績を牽引した。一方、国内「ユニクロ」事業の売上高は6200億円(同3.3%増)、営業利益は1023億円(同3.6%減)となった。
今期・2013年8月期の業績予想は、連結売上高を初の1兆円乗せの1兆560億円とし、営業利益は13.5%増の1435億円、純利益は同17.9%増の845億円とした。予想1株利益は829円62銭。。年間配当は280円(中間配140円、期末配140円)とし、前期に比べ各々10円、合計20円の増配の見込み。
本日の株価終値は1万7810円(230円安)。予想1株利益からのPERは21倍台。6月の1万5100円台からジリ高基調を続け、高値は9月14日の1万8840円。この高値を除くと、9月以降はおおむね1万7500円から1万8500円の幅で横ばい相場になっており、PERは高めであるものの、この横ばい圏を抜けば2万円近くまで上値が見込める。
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2012年10月11日