12日後場は、中国鉄道省の予算上積み観測が伝えられたためか、コマツ<6301>(東1)がジリ高基調になり3.5%高、新日鐵住金<5401>(東1)も強張り5.7%高など、中国景気に敏感な銘柄が堅調。一方、円の強含み基調を受け、ソニー<6758>(東1)は2.1%高など、自動車株などとともに、やや値を消して推移。ソフトバンク<9984>(東1)は米携帯大手を巨額買収する観測が消化難になり、邦銀の融資観測が伝えられて公募増資の予想は後退したものの16.9%安。東証1部の値下がり率・売買代金とも1位、出来高は3位。
引き続き「ノーベル生理学・医学賞」関連株が活況で、コスモ・バイオ<3386>(JQS)は前場一時ストップ高となり大引けも23.4%高。DNAチップ研究所<2397>(東マ)は17.0%高、タカラバイオ<4974>(東マ)は15.7%高。また、パソコン(PC)の遠隔操作で第三者になり済ます書き込み事件を材料に、本日はネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)が急伸し、ストップ高の18.1%高。
東証1部の値上がり率1位は前引けに続いてガリバーインターナショナル<7599>(東1)となり9月の中古車登録台数(軽自動車除く)11カ月連続増加を好感し8.8%高で戻り高値を大きく更新、2位にはオリエントコーポレーション<8585>(東1)の7.9%高が入り低PERなどがいわれて高値更新、3位はSBIホールディングス<8473>(東1)の6.6%高となり信用取引の証拠金規制が2013年1月から緩和になれば有利との見方あり戻り高値。
コーナン商事<7516>(東1)は通期の業績予想を引き下げたもののPERやPBRの数字そのものが超割安とされて4.8%高の戻り高値。わらべや日洋<2918>(東1)は大引け0.8%高ながら四半期決算を好感し6日続伸の連日高値となった。
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2012年10月12日