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2012年10月15日

【株価診断】新安値のイオン、2Q市場予想下回る、中国不安残り上値は重い

株価診断 イオン<8267>(東1)=売買単位100株=15日(月)の株価は27円安の844円まで下げ連日の年初来安値更新。850円水準を割り込むのは東日本大震災で下げた2011年3月以来のことで、当時は安値818円がある。

 チャートの形はあまり良くない。とくに、2010年以降、週足で4度にわたって1100円前後に買われたものの、上値に壁を作っている。これが重石となって、これまで戻りを圧迫してきた。

 そこへ、中国の暴動、さらに12日(金)に第2四半期(3〜8月・2Q)決算の発表。前年同期比で営業利益が7.5%の減益の706億7200万円だった。とくに、マーケットでは第2四半期の営業利益をたとえば四季報・秋号では840億円とみていただけに期待値を大きく下回った。

 「今2月期通期は期初予想を据え置いているものの中国の影響は入っていないようだ。株価はこの点を完全に織り込んだとはいえないだろう」(中堅証券)。今期予想1株利益88.3〜94.8円、配当は1円増配の年24円の予定。

 利回りは2.84%、PERは10倍を下回る水準で指標面では割高感はなく割安感が漂う。26週線乖離率もマイナス10%水準に近づき、テクニカル面では短期的に底値が近いといえる。

 第2四半期決算発表で目先の懸念材料が表面化しただけに930〜980円水準へ反発が見込めそうだ。ただ、それ以上は中国問題や総合スーパー事業の厳しさなどが上値を押えるものとみられる。ここでの新規買いは積極的には勧めたくはないが、手持ち株なら戻りを待って手放すのがよいだろう。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:59 | 株価診断