緑茶飲料大手の伊藤園<2593>(東1)に注目したい。株価は高値圏で堅調に推移している。足元の飲料販売は好調に推移している模様であり、今期好業績見通しを支援材料として上値を追う可能性があるだろう。今期(13年4月期)連結業績の会社予想は、売上高が前期比3.6%増、営業利益が同5.8%増、経常利益が同3.4%増、純利益が同8.1%増としている。第1四半期(5〜7月)は減益だったが、通期会社予想に対する進捗率は売上高が27.8%、営業利益が25.8%、経常利益が26.3%、純利益が24.5%と順調な水準だった。また月次販売状況(単独ベースの速報値)を見ても、8月が前年比16.7%増、9月が同7.3%増となり、猛暑・残暑効果で好調な模様である。5月〜9月累計も同6.7%増と好調に推移している。
なお8月28日に発表した自己株式取得については、9月4日〜20日に総数70万株を取得して終了した。また10月31日付で、普通株式200万株(自己株式を含む普通株式の発行済株式総数に対する割合2.19%)を消却する。
10月18日には、自動販売機を通じて各種飲料を販売するネオスの第三者割当増資を引き受け、連結子会社化したと発表している。資本関係強化により飲料販売拡大などの効果が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、自己株式取得と消却の発表を好感して8月29日に年初来高値となる1610円を付けた。その後はやや小動きだが、概ね高値圏の1520円〜1570円近辺で推移し、堅調な展開となっている。23日の終値は1540円だった。日足チャートで見ると25日移動平均線を挟んでモミ合う展開だが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートする形で上昇トレンドを維持している。また月足チャートで見ると10年以降の1300円〜1500円のボックスレンジから上放れ感を強めている。今期好業績見通しに加えて、事業領域の広がりなどで新たな成長ステージを迎えていることも評価すれば、8月の高値を突破して上値を追う可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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