
29日のストップ高の後、30日の商いは3594万株へさらにボリュームアップした。当日、30日の日証金では新規の売りが111万株も流入した。その結果売り残132万株、買い残42万株と一気の売り長に転じてきた。逆日歩発生の気配が濃厚で、単なる材料評価から、仕手妙味が前面に押し出される相場へ舞台が転換の公算が大きくなってきたようだ。
電気自動車、ハイブリッド車向けのリチウムイオン電池正極材料は、日本・韓国・北米・中国の4拠点の生産体制を整えたが、需要の立ち上がりが遅れているため、今2013年3月期の営業利益が18億9000万円の黒字から3億5000万円の損失へ大幅に減額修正された。しかし、結果的にそれがカラ売りを誘い込む要因になっている。需給重視の相場へ相場の質が変わりそう。(株式評論家・隆盛)
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