<業績&株価分析>
エスプール<2471>(JQS)は、ロジスティクスやセールスプロモーションなどのアウトソーシング受託(ビジネスソリューション事業)と、コールセンター業務や携帯電話販売支援業務などの人材派遣サービス(人材ソリューション事業)を展開している。
今期(12年11月期)連結業績見通しは、売上高が前期比6.0%減、営業利益が同2.8倍、経常利益が同4.5倍、純利益が同69.8%減としている。通期会社予想に対する第3四半期累計(11年12月〜12年8月)の進捗率は売上高が71.6%、営業利益が32.2%、経常利益が25.0%、純利益が8.1%と、利益面が低水準である。第4四半期(9〜11月)が売上集中時期のため達成可能としているが、未達に注意が必要かもしれない。
株価の動き(11月30日を基準日として1株を100株に株式分割しているため以前の株価は遡及修正値)を見ると、第3四半期累計業績を嫌気する形で10月15日に195円まで調整する場面があった。しかし売り一巡後は徐々に下値を切り上げて、足元では概ね230円〜250円近辺で推移している。今期業績下振れ懸念を織り込み、11月8日の株式分割発表を材料視したようだ。12月4日の終値240円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想に株式分割を考慮した連結EPS24円25銭で算出)は9〜10倍近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS67円09銭で算出)は3.5倍近辺となる。
日足チャートで見ると、25日移動平均線を回復して上伸している。強基調への転換を確認した形だろう。また週足チャートで見ても、下値を切り上げて26週移動平均線を回復している。200円〜240円近辺のボックスレンジから上放れの兆しも見せており、トレンド好転の可能性が高まっている。上値を目指す態勢のようだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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2012年12月05日