
今回の上昇相場の起点は昨年11月13日の130円という歴史的な安値。収益の柱だった多結晶シリコン事業において太陽電池向けの供給過剰が深刻化、半導体向けも需要回復の遅れから採算が悪化している。今3月期120億円の見通しでスタートした営業利益は数回にわたる減額修正で、現在では30億円(前期137億円)の厳しい見通しに変わっている。アナリストのレーティング引き下げもあった。
ただ、そうした悪材料をすべてこなした上で出直り相場へスタートを切ってきただけに、上げの勢いがそう簡単に崩れることはない。業績も今3月期中間決算の営業利益7億9200万円が後半は22億800万円に回復する。何よりも、PBR0.3倍は絶対的な割安水準である。(株式評論家・隆盛)
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