
同社の今期業績は、第2四半期(2Q)累計業績を期初予想より上方修正したものの、通期業績を下方修正した。2Q累計業績は、主力のIPコアライセンス事業のランニングロイヤリティや受託開発が期初予想を上回って上方修正されたが、3月通期業績は、同事業の新規ライセンス受注のうち、一部海外案件で時間を要するものが発生し、ランニングロイヤリティ収入も、新規受注を見込んでいたコンシューマーエレクトロニクスの顧客の製品化が、来期にずれ込むことから下方修正した。純利益は、期初予想の2億2000万円から9000万円(前期比52%減)に引き下げ、連続減益となる。
ただずれ込んでいた案件を含めて来期は、新規案件の受注も有望となる見込みで、東洋経済会社四季報の最新号では、同社の来期純利益は、1億2000万円と増益転換が観測されている。
株価は、W底から下落幅の3分の1戻し水準まで底上げしているが、PERは16倍台、PBRは0.5倍となお下げ過ぎを示唆している。リバウンド幅の拡大が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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