
今期(13年9月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比18.1%増、営業利益が同33.6%増、経常利益が同35.0%増、純利益が同2.2倍の大幅増収増益見込みとしている。主力のアフィリエイト広告事業は、引き続きスマートフォン経由のコンテンツ分野を中心に好調な見込みである。前期は伸び悩んだメディア事業では、得意とする恋愛ゲームを中心に、ソーシャルゲームの複数プラットフォームへの配信などで収益改善を見込んでいる。市場拡大も追い風として、中期的に収益拡大基調が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、昨年8月〜9月の7万円台から12月6日の昨年来高値16万2600円までほぼ一本調子に急騰したため、過熱感を強めて足元では上げ一服の展開となっている。ただし大きく調整することなく、高値圏で堅調に推移している。好業績見通しを評価する形だろう。1月9日の終値15万2800円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1万919円21銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1000円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS6万7067円22銭で算出)は2.3倍近辺である。
足元は急騰後の日柄整理の局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線近辺から反発して強基調に回帰した。また週足チャートで見ても、13週移動平均線に対するプラス乖離率が縮小して短期調整一巡感を強めている。今期好業績見通しが支援材料であり、上昇トレンドを継続して12月6日の高値を試す可能性があるだろう。2月5日に第1四半期(10〜12月期)連結業績発表を予定しており、思惑が広がる可能性もありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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