
前期(12年12月期)業績(非連結)見通しは売上高が前々期比4.3%増、営業利益が同3.9%増、経常利益が同2.3%増、純利益が同3.8%増としている。メンテナンス事業が堅調なことに加えて、利益貢献度の低い商品の撤退・縮小による原価改善や販管費抑制などの効果も寄与する模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(1〜9月期)の進捗率は売上高が72.0%、営業利益が76.6%、経常利益が77.1%、純利益が78.5%と順調な水準だった。今期(13年12月期)の好業績も期待されそうだ。
株価の動きを見ると、11月27日に戻り高値1580円を付けたが、12月26日に窓を開けて急落し1485円まで調整する場面があった。期末一括配当の権利落ちの影響のようだ。その後は概ね1500円台前半で推移している。1月11日の終値1528円を指標面で見ると、前期予想PER(会社予想のEPS185円68銭で算出)は8〜9倍近辺、前期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は3.9%近辺、実績PBR(前々期実績のBPS2059円76銭で算出)は0.7倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んだ水準だが、期末一括配当の権利取り後の売りが一巡して徐々に下値を切り上げている。また26週移動平均線近辺から反発した形となり、強基調の継続を確認した形だろう。今期業績に対する期待感に加えて、成長分野である医療機器関連のテーマ性も支援材料となり、上値を試す可能性があるだろう。震災前11年1月の1678円も視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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