シップヘルスケアホールディングス<3360>(東1)は、昨年10月の今3月期業績の上方修正で昨年来高値2818円まで185円高、全般相場波乱とともに2段下げで上昇幅の倍返しとなる2245円まで調整した。ただこの調整は、下げ過ぎとして3分の2戻しまでリバウンドしたことから、完了として仕切り直しとなっており、PER14倍台の内需割安株買いとして高値直行、さらには調整幅の倍返しを演じる展開も見込まれる。
同社の今期業績は、昨年10月に上方修正され、純利益は、期初予想の72億5000万円を75億円(前期比6%増)に引き上げられ、連続の過去最高を伸ばす。償還価格改定の影響を受けたが、トータルパックシステム事業で、メーカー系の製造・販売が堅調に推移し、プロジェクト案件も大型化、メディカルサプライ事業でも院内SPDの受託件数が堅調であったことなどが要因となった。
今年2月4日に予定している今期第3四半期決算発表への期待も高まることになる。
同社の株価は、2010年10月に実施した1対100の株式分割で権利付き最終値7万4800円からスンナリ権利を落とし、この権利落ち安値から昨年高値まで3.6倍化したが、業績も連続して過去最高純利益を更新し、PER評価からはなお割り負けている。
全般相場は、円安修正の先行き不透明化から主力ハイテク株に警戒感が強まっており、逆行高期待の内需ディフェンシブ株の有力株として株式分割権利落ち前の高値実績も意識され、再発進に弾みをつけよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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2013年01月17日