
今期(13年3月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比21.8%増の98億10百万円、営業利益が同2.5倍の32億10百万円、経常利益が同95.5%増の34億20百万円、純利益が同2.3倍の20億98百万円としている。第2四半期累計(4〜9月期)は商品先物取引売買高が低迷ししたため、計画を下回り大幅減収となって営業赤字だった。下期も金先物価格や売買高次第となるが、世界的な金融緩和の流れを背景として金先物価格など商品市況が上昇傾向を強めている。このため下期は売買高の増加が予想され、収益の大幅改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、300円台半ばでのモミ合い展開から上放れて水準を切り上げている。1月21日には439円まで上昇する場面があり、足元も概ね戻り高値圏の420円〜430円近辺で推移している。足元の金融緩和や商品市況上昇を好感した動きだろう。30日の終値431円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS135円82銭で算出)は3〜4倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は4.6%近辺、実績PBR(前期実績のBPS580円55銭で算出)は0.7倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると抵抗線だった26週移動平均線を突破して上伸し、強基調へ転換した形だろう。指標面の割安感もあり、世界的な金融緩和を背景とした商品市況の上昇を追い風に、上値追いが期待されるだろう。昨年2月24日の戻り高値517円が視野に入りそうだ(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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