
今期(13年3月期)業績(非連結)見通しは、11月9日に減額修正して売上高が前期比0.1%減の116億10百万円、営業利益が同34.8%減の3億73百万円、経常利益が同40.8%減の2億78百万円、純利益が同60.2%減の1億24百万円としている。第2四半期累計(4〜9月期)の売上高が下振れ、人件費や修繕費の増加も圧迫要因となる模様だ。ただし足元の既存店売上高は回復傾向を強めている。
会社リリースによる月次売上動向を見ると、既存店売上高(前年比、速報値)は4月110.5%、5月96.7%、6月96.0%、7月96.1%、8月102.5%、9月107.4%、10月96.4%、11月98.4%、12月100.5%と推移している。12月は客単価がプラスを維持し、客数もプラス転換した。
株価の動きを見ると、1400円〜1450円近辺でのモミ合い展開から上放れて水準を切り上げている。1月31日には1590円まで上昇した。今期業績減額修正を織り込んで下値固めが完了したようだ。景気回復期待に加えて12月の既存店売上高も好感されているだろう。1月31日の終値1590円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS25円18銭で算出)は63倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は0.6%近辺、実績PBR(前期実績のBPS782円39銭で算出)は2.0倍近辺となる。
週足チャートで見ると安値圏でのモミ合い展開から上放れ、26週移動平均線を突破して上伸した。11年6月と7月の1559円も突破してトレンド好転を確認した形だろう。また月足チャートで見ると、長期の抵抗線だった24カ月移動平均線を突破して、長期下降トレンドから脱する動きとなっている。期末に向けて株主優待権利取りの動きが強まる可能性もあり、震災前の11年1月の1800円が視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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