
同社は、公開価格860円でIPOされ1209円で初値をつけたあと、2012年1月期業績の最高純利益報道などでストップ高を交えて上場来高値2100円まで人気化したが、上場人気の一巡とともに1000円台を試す底固めが続いた。とくに昨年12月に発表した2013年1月期第3四半期(3Q)決算が、増益で着地したものの、通期業績対比で低利益進捗率にとどまったことから再度、1050円まで調整した。
ただこの上場後再三の下値確認は、1000円台は岩盤との市場コンセンサス形成にもつながり、下げ過ぎ訂正で初値水準までリバウンドした。前日に決算期終了となった前期決算も、期中に期初予想に変更はなく、売り上げ54億1500万円(前々期比17%増)、経常利益4億6000万円(同22%増)、純利益2億9100万円(同27%増)と見込んでいる。
20代から30代の女性顧客を主要ターゲットに計画植林した木材を使用したカジュアル家具を販売する店舗とオンラインショップ、さらに外食産業を展開、一貫したライフスタイルを訴求するとともに、年間5〜6店舗のペースで店舗拡充を進め、海外・国内工場と連携してリーズナブルな価格設定をしていることなどが要因となっている。このところ、若い女性にマンション購入などが盛り上がっていることも好材料で、次期業績への期待も高める。
株価は、上場来高値から昨年9月安値1018円までの調整幅の3分の1戻し水準まで底上げしたが、なおPERは9倍台と下げ過ぎを示唆している。2013年のIPO再開とともに半値戻しの1559円へリバウンド幅を拡大しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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