光村印刷<7916>(東1)は、土地含み関連として注目したい。市場では、ヤマタネ<9305>(東1)が急騰、東京都競馬<9672>(東1)が再動意、東映<9605>(東1)が高値更新となるなど、日銀による金融緩和継続期待から土地持ち会社を見直す動きが再燃しつつある。光村印刷は、本社ビルなど一部不動産を賃貸、全体の売上に占める割合は低いが、安定した収益をあげている。同社の本社がある大崎は、ソニー<6758>(東1)が売却する予定の「ソニーシティ大崎」に近く、東京都が策定した副都心のひとつとして開発が進み、中央リニアの始発駅となる品川駅周辺とあって注目されるエリアであることから、見直される可能性はある。
足元の業績、今3月期売上高は186億円(前期比0.5%増)、営業利益は6億7000万円(同20.7%減)、経常利益は6億4000万円(同23.7%減)、純利益は4億5000万円(同20.9%減)と2ケタ減益予想だが、PBR0.53倍と割り負け、年間配当10円を予定しており、配当利回り3.79%と利回り妙味は増す。スマートフォン向けにフィルム式や意匠一体型タッチパネルといった高付加価値製品への投入なども注目される。13週移動平均線がサポートラインとして意識されており、好狙い場となろう。(株式評論家・摩周湖)
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2013年02月27日