首都圏を中心に英国風PUBを展開するハブ<3030>(JQS)に注目したい。今期(13年2月期)業績の再増額の可能性があり、株価はボックス展開から上放れも期待されそうだ。
第3四半期累計(3〜11月期)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比12.2%増、営業利益が同7.8%増、経常利益が同6.7%増、純利益が同22.5%増の増収増益だった。イベント内容刷新や店舗改装効果などで既存店売上高が前年比108.0%、客数が同106.7%と好調だった。
通期見通しは前回予想(7月13日に増額修正)を据え置き、売上高が前期比10.6%増の75.3億円、営業利益が同12.5%増の6.3億円、経常利益が同12.5%増の6.3億円、純利益が同24.1%増の3.4億円としている。通期予想に対する第3四半期累計進捗率は売上高が75.0%、営業利益が81.8%、経常利益が81.1%、純利益が85.6%と高水準である。新規出店効果なども寄与して再増額の可能性があるだろう。月次売上動向(前年比、速報値)を見ると、直近の13年1月は全店が109.3%、既存店が102.4%だった。既存店が2カ月ぶりにプラスに転じるなど概ね順調な模様である。
株価の動きを見ると、1月8日の戻り高値29万3000円から反落して、概ね25万円〜27万円近辺で推移している。ボックスレンジ下限で下値を固める動きのようだ。2月28日の終値26万2100円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS2万7285円13銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7500円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS15万0013円17銭で算出)は1.7倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面のようだ。ただし12年10月以降は概ね25万円〜30万円のボックス展開であり、足元はレンジ下限で下値を固める形である。今期業績の再増額の可能性が見直され、高値圏回帰してボックスレンジからの上放れも期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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2013年03月01日