
水回り、ガス、電気、鍵の紛失など日常生活でのトラブルに、全国の業者ネットワークを活用して24時間365日対応の「緊急駆けつけサービス」を提供する会員制事業を主力として、代理店事業、アライアンス事業、コールセンター事業、テナント出店代行事業なども展開している。会員制事業の会員数増加やコールセンター事業の受託社数の増加に対応するため、鹿児島市に2カ所目のコールセンターを新設(13年6月操業予定)する。
今期の連結業績見通しは売上高が前期比21.6%増の20億92百万円、営業利益が同26.5%増の3億68百万円、経常利益が同27.5%増の3億52百万円、純利益が同56.2%増の1億93百万円としている。会員制事業やコールセンター事業が順調に拡大する見込みだ。会員制事業は月額プラン拡販などで新規獲得会員数183千人(前期は146千人)、期末時点の累計有効会員数389千人(前期末は345千人)の計画とし、コールセンター事業の受注先数は173社(前期は87社)の計画としている。
なお2月15日には、居住用賃貸物件に関する家賃収納代行・概算払いサービスを展開するインサイトの全株式をアプラスから譲り受けて、インサイトを100%子会社にすると発表している。月額制サービス拡販に向けて自主管理家主市場への展開を中期戦略として掲げており、インサイトと経営資源を共有して新たな付加サービスの開発を推進する模様だ。
株価の動きを見ると、2月15日に1560円まで調整したが、すぐに反発して3月18日には1800円台を回復し、出直り感を強めている。今期好業績見通しを再評価する動きだろう。3月18日の終値1835円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS156円81銭で算出)は11〜12倍近辺、実績PBR(第2四半期実績の連結BPS404円14銭で算出)は4.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸している。また週足チャートで見ると26週移動平均線を回復する動きを見せている。調整が一巡して強基調に転換する構えのようだ。今期好業績見通しを再評価して出直り展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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