
前期連結業績見通しについては10月9日に増額修正して、売上高が前々期比10.7%増の239億円、営業利益が同0.3%減の9億80百万円、経常利益が同0.2%減の10億65百万円、純利益が同0.6%増の5億95百万円としている。期前半の野菜価格の高騰がマイナス要因となり、広島新工場の準備費用も発生する模様だ。ただし通期予想に対する第3四半期累計(3〜11月期)の進捗率は、売上高が76.7%、営業利益が83.5%、経常利益が81.9%、純利益が86.4%と高水準だった。主力の「ご飯がススムキムチ」などキムチ製品、浅漬、惣菜の販売が好調な模様であり、再増額の期待が高まっている。今期(14年2月期)についても、積極的な新製品投入効果などが寄与して、主力製品の好調な推移が期待されそうだ。
株価の動きを見ると、1月の高値580円から反落して一旦は520円台まで調整したが、切り返して3月11日に583円まで上昇し、戻り高値を突破した。さらに15日と18日には590円まで上値を伸ばしている。短期調整が一巡して、前期再増額に対する期待感を強めている可能性がありそうだ。3月19日の終値583円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS93円05銭で算出)は6〜7倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS982円00銭で算出)は0.6倍近辺となる。
日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を回復して上伸した。また週足チャートで見ると、13週移動平均線近辺から反発して1月の戻り高値を突破した。サポートラインを確認して強基調に回帰した形だろう。指標面で見ると依然として低PER、低PBRであり、上値追いの展開が期待されるだろう。12年4月の655円、そして11年12月の670円も視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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