
同社の株価は、昨年5月に高額課金サービスの「コンプリートガチャ」を停止したことで730円安値まで急落、以来、総体として1000円台割れ水準での下値固めが続いた。国内のソーシャルアプリ市場の成長鈍化も響いたが、それでも同市場は今年度4256億円と着実に拡大している。この市場で同社の今期業績も順調に推移している。
第2四半期累計業績は、昨年10月に従業員の採用を当初の100人から180人に増員した人件費負担増や広告宣伝費の増加で期初予想を下方修正したが、今年1月に発表したその2Q累計業績は、その減額値を一転して上方修正して着地した。ソーシャルアプリで主力の「王子様のプロポーズ」や「恋人は専属SP☆プレミアム」が順調に推移し、新投入したタイトルが順調に立ち上がり、キャリア公式サイト向けでも入会者の増加と顧客単価のアップがあったことなどが要因となった。6月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、6億1800万円(前期比20%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。
株価は、25日移動平均線水準で下値を固め、年初来高値まで急伸、再度、25日線にタッチして下値を確認、三角保ち合いの最終局面を示唆している。PER8倍台の割安修正で高値更新から上値トライが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)
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