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2013年04月18日

【株式評論家の視点】太陽誘電は既存市場依存から脱却し、新たな成長ステージへ

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 太陽誘電<6976>(東1)が力強い上昇相場を継続している。円安基調に転じている為替相場の効果や、積層セラミックコンデンサーなど電子部品の販売も好調で、2月13日に前2013年3月期の経常利益予想30億円が60億円(前々期70億円の欠損)に引き上げられた。以後レーティングの最上位への引き上げ、あるいは最上位継続で目標価格のアップなど、アナリスト筋の強気の見解が相次ぎ、見直し人気も着実に膨らんできている。第4四半期の為替は1ドル=85円が前提となっており、再増額の可能性も十分

 そして業績が本格的に回復するのは今2014年3月期から。主力のコンデンサの受注をみると、PCや薄型テレビなどデジタルAV向けの不振が続くものの、スマートフォンやタブレットPC向けが好調を維持している。韓国系や中国系メ企業からの発注増などが貢献したことが背景だが、商品別にみると小型大容量タイプのコンデンサの引き合いが強くなっている。同製品はアプリケーションの小型化や高性能化には欠かせない部品で、セットメーカーは消費者の需要喚起のため、小型化・高性能化への投資は積極的で、今後とも高水準の受注が続く可能性が強い。

 それとともに、外部要因によって収益が大きく左右されることのない事業体質を作り上げて継続的な成長を目指すため、前3月期は年間100億円の固定費削減計画を策定し、積極的に体質改善を進めている。自動車、産業機器、ヘルスケア市場における販売拡大、環境エネルギー市場への参入などで。2015年3月期に営業利益200億円を目指す。既存市場依存からの脱却を果たし、新たな成長ステージへ踏み込んでいく方針だ。(株式評論家・隆盛)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:02 | 株式評論家の視点