
寿司・のり巻きロボット、おむすび・ご飯盛り付けロボットなど米飯加工機械を主力として、子会社ではアルコール系除菌剤などの衛生資材事業を展開している。前期(13年3月期)連結業績は1月31日に増額修正して大幅増収増益の模様だ。米飯加工機械の受注が回転寿司、弁当・惣菜、丼物チェーンの大手企業向けなどに好調な模様であり、今期(14年3月期)も好業績が期待されるだろう。
米飯加工機械は回転寿司・持ち帰り寿司・牛丼店チェーンなどの外食業界、弁当・おむすび・惣菜店チェーンなどの中食業態での新規導入や新規出店、そして海外でも日系の外食・中食関連業態の積極進出が追い風となっている。子会社の衛生資材事業もノロウイルス集団感染予防などで需要拡大が期待されそうだ。中期的に一段の収益拡大期待が強い。
株価の動き(4月1日付で1株を1.2株に株式分割)を見ると、1月下旬の650円近辺から4月19日と22日の年初来高値1500円まで大幅上昇した。1月31日の増額修正発表、3月12日の株式分割発表などを好感し、さらに中期的な成長期待を評価する動きを強めているようだ。
5月2日の終値1464円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS102円83銭で算出)は14〜15倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前々期実績連結BPS1236円43銭で算出)は1.2倍近辺である。強基調に変化はなく、日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して上値を窺う態勢を強めている。指標面に割高感はなく、中期的な収益拡大を評価して上値追いの展開が期待されそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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