
医療機器の販売・メンテナンス事業を主力として、介護福祉機器の販売・レンタル事業も展開している。また静岡県を地盤に、M&Aも活用して首都圏や東海圏での営業体制を強化している。医療機関の要望として、物品管理などを含めた複合的なサービスに対する需要が高まっており、政府の成長戦略と合わせて中期的な市場拡大が期待されるだろう。
今期(13年6月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増、営業利益が同20.7%増、経常利益が同16.3%増、純利益が同51.5%増としている。診療報酬改定などで販売価格は下落しているが、消耗品、放射線機器、眼科関連機器などが好調であり、原価低減や販管費抑制の効果も寄与する模様だ。来期(14年6月期)についても好業績が期待されそうだ。
株価の動きを見ると、4月中旬に動意付いて直前の2300円近辺から4月23日の3915円まで急騰した。その後は反動で上げ一服となって3100円近辺まで調整したが、足元では3400円近辺まで戻して早くも再動意の構えを見せている。好業績見通しを評価して上値を追う動きのようだ。
5月7日の終値3375円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS235円76銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間55円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1951円49銭で算出)は1.7倍近辺である。
4月中旬に急騰したため過熱感を残しているが、日足チャートで見ると早くも5日移動平均線を回復して再動意の構えを見せている。強基調に変化はないだろう。指標面に割高感はなく、市場拡大が期待される医療関連のテーマ性も支援材料であり、目先的に上値追いの可能性があるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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