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2013年05月09日

【狙い場・買い場】中村屋は新宿本店ビル再開発着工を見直し含み資産人気再燃も

狙い場・買い場 中村屋<2204>(東1)は、今年5月14日に3月期決算の発表を予定しているが、業績面からの株価上昇に高い期待はしにくいものの、持ち前の含み資産株人気が再燃する展開は想定範囲内となる。今年1月21日に同社の「新宿中村屋本店ビル」の建替え工事に着工、つれて関連の特別損失計上などで前期業績を下方修正したが、14日に発表予定の今期業績では、この特別損失が一巡することから本店ビル建替えを再評価するとみられるためで、400円を中心とする上下50円幅の往来相場からの上放れに弾みをつけよう。

 同社株の含み資産株人気は定評のあるところで、資産バブル当時の1989年10月には2420円の歴史的な高値をつけている。これは、全国高地価ランキングのトップの常連となっている新宿高野ビルに隣接している同社の新宿本店ビルに加えて、京王線と京王新線(都営新宿線)が分岐する笹塚駅の至近に位置する東京工場の含み資産が常に思惑を呼んだことによる。その本店ビルは、2010年4月に再開発の検討が始まって2011年8月に建替えを決定、同10月に営業を休業して解体撤去、今年1月に工事に着工した。

 この解体撤去により減損損失や固定資産解体費用などが4億円強発生している。これに加えて外食事業休業に伴う売り上げ目減りや原材料・光熱費上昇に伴う製造原価のアップもあり、前2013年3月期業績を下方修正、純利益は、期初予想の7億3000万円から3億9000万円(前々期比2.2倍)に引き下げられ増益転換率を縮めた。14日の決算発表で今2014年3月期純利益が、どの程度、リカバリーするか注目ポイントとなる。

 株価は、今年1月の本店ビル再開発着工で年初来高値457円をつけボックス上限抜けにトライし、前期業績の下方修正で往って来いとなったが、400円台を前に踏み止まった。投資採算的に割安感は小さいが、値ごろ妙味も評価してボックス上限抜けに再挑戦しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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