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2013年05月13日

アーバネットコーポレーション リーマン・ショック以前の08年6月期の1億52百万円を大きく上回り、完全に成長路線に回帰

■発表後わずか2カ月半の5月8日に全新株予約権の権利行使が完了

 投資用ワンルームマンションのアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)は、リーマン・ショックの影響で、一時的に業績は低迷したが、12年6月期は最終利益4億21百万円と大幅増益となり、リーマン・ショック以前の08年6月期の1億52百万円を大きく上回り、完全に成長路線に回帰している。

 そのような状況の中で、事業拡大を目的に2月7日にワラント債の第三者割当増資を発表した。引受先は、マイルストーン・キャピタル・マネジメント。行使価格は5万876円。行使請求期間は13年2月25日から15年2月24日まで。資金調達額は5億7百万円。

 ところが、同社の事業が順調であり、株価も業績を反映し上昇したことから、発表後わずか2カ月半の5月8日に全新株予約権の権利行使が完了した。

 この結果、手元資金10億円に加え5億円の資金確保が可能となり、開発用土地仕入れ力が更に強化されたことで、同社の事業拡大に追い風となっている。

■投資用ワンルームマンションの販売は好調で、在庫不足が続く

 事業環境としては、4月4日の日銀総裁の黒田東彦氏の「これまでと次元の違う」と表現する大胆な金融緩和政策の発言もあり、金融機関の不動産融資の緩和は拡大しているし、相続税の最低基準が変更により納税対象者が増加、この層が新たな投資先として不動産投資を模索している。また、AIJやMRIの事件もあり、投資先の峻別が始まっているなかで、不動産投資は再評価される状況となっている。同社が主力とする投資用ワンルームマンションの販売は好調で、在庫不足が続いている。

 5月9日に発表された13年6月期業績は、売上高48億53百万円(前年同期比39.8%増)、営業利益5億29百万円(同821.9%増)、経常利益4億38百万円(同818.5%増)、純利益5億58百万円(前年同期46百万円)と大幅増収増益を達成した。

 投資用ワンルームマンションの在庫不足もあり、第3四半期間では、投資用ワンルームマンション56戸が当初予想を超える前倒しで販売された。在庫不足もあるが、同社の手掛けるマンションの人気が高いのも一因といえる。

■当初予想以上にワンルームマンションの需要が旺盛、来期、再来期共に目標戸数を100戸上乗せ

 第3四半期決算の堅調さからうかがえるように、今期通期業績予想の売上高71億円(前期比4.1%増)、営業利益7億15百万円(同55.0%増)、経常利益5億90百万円(同39.7%増)、純利益6億90百万円(同63.7%増)の達成はほぼ確実といえ、上方修正も期待できるかもしれない。

 当初予想以上にワンルームマンションの需要が旺盛であるため、今期の契約済み戸数は目標を22戸上回る322戸となっている。来期については、目標戸数を当初400戸としていたが、既に467戸が契約済みとなっているため、目標戸数を100戸上乗せして500戸としている。再来期も目標戸数を当初の600戸から700戸へ上方修正している。

 このように、事業環境は追い風であり、好業績、配当狙いに対して、1対200の株式分割(売買単位100株にしたことから実質2分割)があり、株価は現在は様子見状態だが、いつ急騰してもおかしくない。10日には年初来の最高値11万2,000円を付け、9万5,500円で引けている。株価指標は予想PER12.9倍、配当利回り1.0%と割高感はない。今後の事業拡大も予想されることから、この会社の株価からは目を離せない。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:51 | 決算発表記事情報