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2013年05月31日

【アナリストの眼】FPGはタックス・リース・アレンジメントが高水準で通期上振れの可能性、株価は分割後堅調

<業績&株価分析>

アナリストの眼 オペレーティング・リースをアレンジメントするFPG<7148>(東1)の株価は29日に株式3分割の権利を落とし1337円で始まり1499円まで買われた。30日は1356円となっている。に注目したい。株価は足元で反発の動きを強めている。

 子会社(SPC)が運営するオペレーティング・リース事業の組成・販売・管理を行うタックス・リース・アレンジメント事業を展開し、SPCからの手数料収入が収益柱である。航空機・船舶・海上輸送用コンテナなど大型輸送設備を主対象としている。さらに事業領域拡大に向けて3月、旧フィンテックグローバル証券(現FPG証券)を100%子会社化して証券業に進出した。

 今期(13年9月期)業績見通しは売上高が33億64百万円、営業利益が16億21百万円、経常利益が14億69百万円、純利益が8億53百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月)の進捗率は売上高が62.8%、営業利益が74.4%、経常利益が75.0%、純利益が78.4%と高水準だが、下期予定分の一部を前倒ししたことが主因として通期予想を据え置いた。ただしタックス・リース・アレンジメント事業の需要は高水準であり、通期上振れの可能性があるだろう。

 なお、不動産小口化商品販売など不動産関連事業への進出と子会社FPGリアルエステートの設立を4月8日に発表しているが、申請中の不動産特定共同事業者の許可取得時期が6月以降になる見通しとなったため、5月28日に同事業の開始時期を6月および7月中(予定)に変更すると発表した。
 
 権利修正チャートでみると、去る、27日の1175円をボトムに下値切り上げとなっている。年初来高値1813円(5月2日=権利修正)に対し高値圏にある。しばらく、モミ合ってからの出直りとみられる。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:17 | アナリストの眼