
同社の業績は、東日本大震災発生後の前々2012年3月期の過去最高純利益50億100万円から、前期純利益は、44億9100万円(前期比10%減)と減益転換した。開発型ビジネスモデルでは節電・省エネ対策のLED照明器具、ヘルス&ビューティ関連のノンシリコンフレグランスシャンプー、高機能低価格美容液などの販売が伸び、卸売型ビジネスモデルでも、ギフト販売やご当地グルメの企画提案、有名ブランドのカジュアルブランドなどが好調に推移したが、A&V関連では、地上デジタルテレビ放送移行に伴う特需の反動減が響き、期初予想を下方修正して減益転換した。
今期業績は、開発型ビジネスモデルで新商品カテゴリー、高付加価値商品などの開発を強化し、卸売型ビジネスモデルでは、お中元・お歳暮ギフト、生鮮ギフト、「母の日」プレゼントなどイベントギフトのラインアップを拡大することなどから増益転換、純利益を49億円(前期比9%増)と見込んでいる。
株価は、株式分割権利付き高値2850円から権利を落として、1230円まで下ぶれ、1株純資産1319円水準まで底上げした。同社株は、大震災発生後の2011年8月以降、業界最安値のLED照明器具を評価して2200円台まで買い進まれる夏高実績がある。PER10倍台のバリュー株買いの逆張りでまず権利落ち後高値1689円奪回を目指し、さらに上値トライを待つところである。(本紙編集長・浅妻昭治)
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