
葬儀社向け遺影写真加工関連のメモリアルデザインサービス、オリジナル写真集製作関連のパーソナルパブリッシングサービスを主力としている。遺影写真は葬儀関連、写真集製作はウエディング関連が主力市場であり、景気変動の影響を受けにくく安定収益源となっていることが特徴だ。新規分野のエアリアルイメージング事業では、空中結像技術を用いた新ディスプレイの開発・量産化を推進している。
前期(13年4月期)業績(非連結)は前々期比5.5%増収ながら、減価償却費や販管費の増加を主因に同18.0%営業減益の模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(12年5月〜13年1月)の進捗率は高水準だったが、季節要因で第3四半期(12年11月〜13年1月)がピークとなる傾向が強いとして通期予想を据え置いている。
ただし前期前半に低調だった葬儀施行件数が、前期後半から回復傾向を強めて通常ペースに戻っている模様であり、今期業績に対する期待感が高まるだろう。注目のエアリアルイメージング事業に関しては、演出用途などのニーズが高く、エンタテインメント関連の試作品の引き合いが増加している模様だ。自動車関連、飲食店舗関連、ATM関連、照明関連などにも需要が広がる可能性があり、量産技術の早期確立を期待したい。
株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値900円から反落し、市場全体の波乱の影響も受けて5月24日には801円まで調整した。しかし800円近辺で下げ渋りから、
5月31日の830円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想EPS87円37銭で算出)は9倍台、前期推定配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前々期実績BPS723円34銭で算出)は1.1倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、強基調を維持している。指標面には割安感があるだけに、短期調整が一巡して反発の動きが期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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