
居酒屋、洋食、寿司、焼肉、和食など複数の業態で外食チェーンを展開し、新規出店、業態変更・改装、不採算店閉鎖などの効果で収益改善を鮮明にしている。前期(13年3月期)連結業績は前々期比6.0%増収、同33.6%営業増益、同23.2%経常増益、同14.9%最終減益だった。純利益は減損損失や税効果一巡で減益だが、レストラン事業の洋食業態や焼肉業態の既存店が好調に推移して大幅営業増益だった。期末店舗数は直営373店舗、FC18店舗の合計391店舗となった。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.4%増の424億円、営業利益が同9.6%増の27億03百万円、経常利益が同6.7%増の27億円、純利益が同4.4%減の8億80百万円としている。新規出店は15店舗、業態変更・改装は20店舗の計画で、主力6業態への集約も進める模様だ。アベノミクス効果による消費マインド改善が追い風となり、好業績が期待されるだろう。配当予想は前期と同額の年間2円(期末一括)とした。
直営店舗月次売上高(前年比、概算値)を見ると、13年4月は飲食事業全店が103.7%、飲食事業既存店が100.5%だった。飲食事業既存店は5カ月連続のプラスで、洋食業態と焼肉業態の好調が続いているようだ。
株価の動きを見ると2月5日の年初来高値686円から反落し、4月以降は概ね550円〜600円近辺のレンジでボックス展開となった。足元ではレンジ下限の550円近辺に到達して下値固めの動きのようだ。5月31日の終値556円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は111倍近辺、今期予想配当利回り(普通株式に係る会社予想の年間2円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前期の連結BPS39円48銭で算出)は14倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を挟む展開だが、週足チャートで見ると26週移動平均線が接近してサポートラインとして意識される形だろう。調整一巡して再動意のタイミングが接近しているようだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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