
事務機器や自動車向け工業用プラスチックファスナーを主力として、アジャスター、車両用特殊部品、マガジンラックなどのプラスチック製品、および半導体生産設備冶具や金型を展開し、中期戦略としてオリジナルプラスチック素材「NIXAM」応用製品の拡販を進めている。
今期(13年9月期)連結業績見通しは5月14日に減額修正して、売上高が前期比4.2%減の35億60百万円、営業利益が同5.6%増の63百万円、経常利益が同2.5倍の1億11百万円、純利益が同36.8%減の58百万円とした。事務機器向け工業用ファスナーの需要低迷が続き、生産設備治具関連も計画を下回る見込みだ。
5月14日発表の第2四半期累計(12年10月〜13年3月)連結業績は前年同期比11.5%減収、同91.2%営業減益、同38.3%経常減益、同68.6%最終減益だった。事務機器業界の生産動向に不透明感は強いが、期後半の需要回復を期待したい。なお配も年15円予想から年7円50銭(期末一括)(前期比7円50銭減配)とした。
株価の動きを見ると、今期業績と配当の減額修正発表を嫌気して戻り高値圏515円近辺から急反落し、5月16日には408円まで調整した。ただし足元では下値を420円〜430円近辺に切り上げる形となった。失望売りがほぼ一巡したようだ。
5月31日の終値435円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円59銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS945円85銭で算出)は0.4倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を一気に割り込んで下値固めの局面だが、失望売りが一巡した可能性があり、低PBRに対する見直し買いも期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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