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2013年06月04日

【アナリトの眼】P&Pホールディングスの終値は3連続で310円台、今期に入り4月月次21%伸長の好スタート、ネット通販拡大が追い風

<業績&株価分析>

アナリストの眼 販売支援や人材派遣のP&Pホールディングス<6068>(JQS)の3日終値は3円高の319円。これで、終値としては310円台が3日連続となり底固めとなっている。

 傘下にピーアンドピーなどを置く持株会社で、販売支援などのSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング・サービス)事業、倉庫・物流業務請負などのBYS(バックヤードサポート・サービス)事業、人材派遣・紹介などのHR(ヒューマンリソース・サービス)事業、その他事業を展開している。

 5月9日発表の前期(13年3月期)連結業績は、売上高が229億84百万円、営業利益が5億08百万円、経常利益が5億11百万円、純利益が2億69百万円だった。持株会社に移行して最初の連結決算のため前々期との比較はできないが、ほぼ横ばいの模様で計画をやや下回った。BYS事業が大型案件受注で大幅増収だったが、主力のSPO事業で一部クライアントの直接雇用化の影響を受けた模様だ。

 今期(14年3月期)見通しは、売上高が前期比8.8%増〜17.5%増の250億円〜270億円、営業利益が同18.0%増〜37.7%増の6億円〜7億円のレンジ予想としている。有効求人倍率が改善傾向を強めていることに加えて、ネット通販市場の拡大も追い風となって好業績が期待されるだろう。連結月次売上動向(前年比、参考値)を見ると13年4月は21.6%増であり、好調なスタートの模様だ。配当予想は前期と同額の年間10円(期末一括)とした。

 4月には流通向け建築・内装施工などを展開する子会社P&Pデザイン(旧ジャパンプロスタッフを商号変更)を立ち上げ、6月には小売・流通向けセールス・プロモーションや伊藤ハム<2284>生産工場向け人材提供などを展開する藤栄テクノサービスを子会社化して事業領域を広げる。さらにシナジー効果が期待される分野でのM&Aを推進する方針であり、ネット通販やネットスーパーの市場拡大なども背景に中期成長が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、5月9日の高値395円から反落して5月27日には306円まで調整した。ただし足元では下げ渋り感を強めている。6月3日の終値319円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPSは未公表のため営業利益予想のレンジ中間値を基に推定したEPS31円50銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS308円39銭で算出)は1.0倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下げ渋り感を強めている。短期調整が一巡した可能性があり、反発のタイミングが接近しているようだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:40 | アナリスト銘柄分析