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2013年06月05日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】アライドテレシスホールディングスは医療、自治体関連伸長で増収営業増益、株価は下値固める

 ネットワーク機器製造販売のアライドテレシスホールディングス<6835>(東2)の4日株価は1円安の87円。高値圏から反落したが、短期調整一巡感を強めている。下値を固めて反発余地があるだろう。

 今期(13年12月期)連結業績見通しは、為替差益一巡で経常利益と純利益が減益だが、国内の医療関連や自治体関連への営業強化などで増収営業増益見込みとしている。景況感改善や消費増税前駆け込みなどで、企業がIT投資再開の動きを強めていることも追い風だろう。なお想定為替レートは1米ドル=90円で為替差益3億円程度を見込んでいる。

 5月10日発表の第1四半期(1月〜3月)連結業績は、国内文教市場での受注減少などで前年同期比3.1%減収となり営業赤字も拡大したが、米州での交通・通信インフラ関連の大型案件、ニュージーランドの学校ネットワーク更新案件、タイ通信省のネットワーク関連案件な、海外の受注が好調だった模様である。

 なお4月5日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限600万株、取得価額総額の上限5億円、取得期間4月8日〜10月7日)は、5月31日時点の累計で買付株式数314万9900株、買付総額2億7808万3300円となった。

 株価の動きを見ると、5月9日の年初来高値103円から反落して5月23日と5月28日の85円まで調整したが、同時に下げ渋り感も強めている。6月4日の終値87円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS2円15銭で算出)は40倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS103円42銭で算出)は0.8倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。短期調整が一巡し、きっかけ次第で反発の動きが期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

>>アライドテレシスホールディングスのMedia−IR企業情報

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:44 | アナリスト銘柄分析