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2013年06月06日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】マーベラスAQLは主力「ブラウザ三国志」が好調、今期売上13%増、営業利益は24%増益

■株価下値固める

 オンラインゲーム開発などのマーベラスAQL<7844>(東1)の5日株価は800円高の4万3800円と、去る、5月27日の直近安値3万9000円として下値を固めている。

 11年10月にマーベラスエンターテイメント、AQインタラクティブ、ライブウェアの3社が統合し、オンライン事業(オンラインゲーム開発)、コンシューマ事業(家庭用ゲーム機向けゲームソフト開発など)、音楽映像事業(アニメ映像商品、ミュージカル公演など)を展開し、総合エンタテインメント企業として話題性の高いコンテンツ提供とサービス強化に取り組んでいる。1月にはエンタースフィアを子会社化し、3月末には米国子会社が米社からオンラインゲーム事業を事業譲渡によって取得した。

 5月10日発表の前期(13年3月期)の連結業績は、期中に経営統合した前々期との比較はできないが、3社単純合計との比較で実質的に大幅増収・営業増益だった。オンライン事業で不採算タイトル中止に伴う費用計上、一部タイトルのサービス開始遅れなどがマイナス要因だったが、主力の「ブラウザ三国志」などが好調で、コンシューマ事業のニンテンドー3DS向けソフト、アミューズメント事業の新型マシン「ポケモントレッタ」の稼働開始、音楽映像事業の「プリキュア」シリーズなども寄与した。

 今期(14年3月期)の見通しは、売上高が前期比13.8%増の200億円、営業利益が同24.5%増の29億円、経常利益が同24.3%増の28億90百万円、純利益が同7.8%減の17億70百万円としている。前期好調だったコンシューマ事業が反動減となるが、オンライン事業のモバイルゲーム分野で新たな柱となるタイトルの立ち上げに注力するとしている。好業績が期待されるだろう。

 なお5月24日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を100株に分割し、単元株数を100株とする。このため配当予想は株式分割を考慮すると、東証1部上場記念配を実施した前期に比べて実質的に50銭減配の年間12円(期末一括)となる。

 株価の動きを見ると、3月13日の年初来高値6万8500円後は上値が重くなり調整局面となった。特に5月上旬の6万円近辺から反落後は、5月27日に3万9000円まで調整する場面があった。ただし足元は概ね4万円台前半で推移して下げ渋り感を強めている。

 6月5日の終値4万3800円を指標面(10月1日の株式分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3311円19銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1200円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2万0006円82銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る形である。調整が一巡した可能性があり、反発の動きが期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:44 | アナリスト水田雅展の銘柄分析