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2013年06月06日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】翻訳センターは翻訳サービス拡大で今期2ケタ増益、株価は調整最終局面で仕込み場

 国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター<2483>(JQS)の6日(木)株価は130円安の2920円まで下げ調整となっているが、ここからは中期狙い場といえる。に注目したい。

 特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心に企業向け翻訳サービスを展開し、企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連などの需要拡大で中期成長が期待されている。12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化して業容を拡大し、6月にはアイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けた。

5月10日発表の前期(13年3月期)連結業績は、特許分野や工業分野を中心に翻訳事業が好調に推移し、派遣事業でのISSの新規連結も寄与して前々期比31.2%増収だったが、人材採用などの先行投資費用や大阪本社移転費用などで同3.9%営業減益、同3.8%経常減益、同3.3%最終減益だった。

 今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。東京本部移転増床費用が発生するが、翻訳サービスの需要は拡大基調であり、ISSの通期連結なども寄与して好業績が期待されるだろう。配当予想は4月1日付けの株式100分割を考慮すると実質的に前期と同額の年間45円(期末一括)とした。

 株価の動き(4月1日付で株式100分割)を見ると、3月22日の年初来高値4500円から反落して急騰後の日柄整理局面のようだ。ただし5月27日に2870円まで調整する場面があったが、4月2日の2810円を割り込まず、足元は概ね3000円近辺で推移して下げ渋り感を強めている。

 6月5日の終値3050円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は2.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り感を強めている。一時的に3000円台を割り込む場面があるが、終値ベースでは3000円台を維持して下値支持線を確認する形のようだ。急騰後の日柄整理が一巡して反発局面が期待されるだろう(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:31 | アナリスト銘柄分析